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佐々木が言うことには……。
出逢いは、巡察中だった。
京ではよく見る光景だが、浪士に絡まれていた彼女を佐々木が助けた。
『ありがとうございます……』
見上げる瞳に運命的な何かを感じたらしい。
その時はそれでサヨナラ。
だが、佐々木は彼女を忘れられなかった。
数日後。
佐々木が行きつけの甘味処に行くと、その日は混雑していた。
相席する事になり、仕方なく座った向かい側に……居たのだ。
……彼女が。
―――――――――
「運命だよな?これ。運命だよなっ?」
鼻息荒く話す佐々木。
「あぐりちゃん、俺と同じで餡蜜大好きなんだってよー!」
佐々木の運命のお相手の名前は、あぐり。
佐々木のマシンガントークを、旭は興味なさげに聞いていた。
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