第十章

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『あ゛ぁ!?帰ってくんの明日じゃなかったのかよっ』 『それが…“隊務は早く済ませて遊郭で遊んでいた”らしくて』 『チッ……いつ頃着くか分かるか?』 『山崎さんに聞いた話では……未には着くかと』 『分かった。…一ノ瀬、今日は暫くここに引きこもってろ』 ――――――――― 「…つまんないよー」 旭は寝転がって脚をぱたぱたさせる。 「そんならえぇモンあるで?」 腰に手を当てて得意気に宣言した山崎。 彼は、土方に頼まれて旭と共にいる。 旭の存在を知らない芹沢派。 もし旭と芹沢派の誰かが鉢合わせれば、彼女が危ないからだ。 最悪、手込めにされかねない。
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