第十章

8/9
前へ
/2488ページ
次へ
――――――――― 「アサ!大丈夫だった!?」 「わ!総司っ?」 旭が副長執務室に入った途端、飛び付いてきた沖田。 小柄な旭が、沖田の体重を支えきれるはずもなく…。 どさっ 「心配したんだよ!?乱暴されてない?」 「っそうじ…」 「もう、僕本っ当に気が気じゃなかったんだからね!」 「そうじぃ…」 旭が呼んでも、止まらない沖田。 「おい、総司…その体勢はわざとか?」 沖田の後ろから、土方の低い声がかけられる。 「総司…重いよぉっ」 「…え」 旭は沖田に飛び付かれ、二人は勢いで倒れ込んでしまった。 沖田は旭に馬乗り状態。 「……わあぁぁぁっ!?」 この後、取り乱した沖田を落ち着かせるのに暫くかかったらしい。
/2488ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11216人が本棚に入れています
本棚に追加