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「―――…それで、今度あぐりちゃんと二人で出掛ける事になったんだよ!」
嬉々として饒舌に語る佐々木。
その隣で、旭は洗濯物を畳んでいる。
「…旭ー…お前、うんとかすんとか言えよ」
「すん!」
呆れ顔で言った佐々木に、即答する旭。
「おっまえ…っ!本当、可愛げねぇなぁ!」
「ぅあ!痛い痛いッ」
佐々木は、旭のこめかみを拳骨でぐりぐりと押す。
「こらこら、女子に乱暴は駄目だろう?佐々木」
「誰?」
思った事が、思わず声に出ていた。
突然現れたのは、優しげな笑みを湛えた男。
「佐伯さん!…旭、この人が佐伯又三郎さん!」
「初めまして。旭さん、でよろしいかな?」
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