少女との出会い

6/10
前へ
/10ページ
次へ
「それが無理なのは佳奈だって知ってるだろ?だからさ、写させてくれよ~」 「仕方ないわね。汚さないでよ?」 「はいはい汚しませんよ!汚してたまるかってんだ!」 それから俺は課題写しに没頭した。はずだったのだが… 「それでね里菜がね~」 「あぁもう、うっさいな!集中出来ないだろ?少しは静かにしてくれ!」 ほんとにお喋りだな。集中すらさせてくれない。ある意味凄い特技だわ… 「ごめんなさいねうるさくて!喋る事が取り柄なの!」 「取り柄じゃねぇし…」 「もう写させないわよ?」 「すみませんでした!佳奈様のお好きな様にして下さい。」 「良く分かってるじゃない。好きにさせてもらうわ。」 言ってはいけない事を言ってしまったか…今更後悔…しても遅いな。 我慢して続けよ。スルーしてても勝手に喋ってるし、耳栓でもしとくか。耳栓なんかないんだけどね! これから三時間も佳奈の話を聞かされながら、課題を写し終えた…
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加