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「それが無理なのは佳奈だって知ってるだろ?だからさ、写させてくれよ~」
「仕方ないわね。汚さないでよ?」
「はいはい汚しませんよ!汚してたまるかってんだ!」
それから俺は課題写しに没頭した。はずだったのだが…
「それでね里菜がね~」
「あぁもう、うっさいな!集中出来ないだろ?少しは静かにしてくれ!」
ほんとにお喋りだな。集中すらさせてくれない。ある意味凄い特技だわ…
「ごめんなさいねうるさくて!喋る事が取り柄なの!」
「取り柄じゃねぇし…」
「もう写させないわよ?」
「すみませんでした!佳奈様のお好きな様にして下さい。」
「良く分かってるじゃない。好きにさせてもらうわ。」
言ってはいけない事を言ってしまったか…今更後悔…しても遅いな。
我慢して続けよ。スルーしてても勝手に喋ってるし、耳栓でもしとくか。耳栓なんかないんだけどね!
これから三時間も佳奈の話を聞かされながら、課題を写し終えた…
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