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最後の時
千鶴「京子家出した理由を教えてくれないか…?」
真剣な目で京子を見つめている
京子「なっ何で急に?」
千鶴「俺は京子の事が好きだ…
だから信用してくれてないみたいで怖いんだ…」
京子「わかった理由を話すね?」
ー理由ー
あたしは頭のいい妹が嫌いだった…
いつも頭のいい妹と頭の悪いあたしは比べられてて…
親はあたしの事なんか見向きもしてくれなかった…
あたしの心の中にあたしは愛されてないんだ…という思いが生まれた…
だからあたしは逃げだしたあたしの事を知らない所に
こんな理由で家出したなんてバカみたいって思うかもだけど…
それが理由なの…
ーーーーーーーーー
千鶴「ありがと理由を教えてくれて
本当バカみたいだなそんな理由で家出なんて
だけど…京子は京子だろ?
京子は誰でもない京子なんだから…
妹を憎んで逃げるんじゃなくて
妹よりも頑張って妹をこせばいいじゃん!」
京子「ありがと理由を聞いてくれて…
千鶴…ずっとあたしのそばにいてくれない?」
千鶴「ごめんそれは無理かも…」
京子「えっ…?何で?」
千鶴「実はずっと隠してたんだけど俺…病気なんだ…」
京子「えっ…?うそ?」千鶴「本当なんだ…凛達は知ってる…
ウッ…!グハッ
ゲホッゲホッ!
ベチャッ
京子「千鶴大丈夫!?」
手に生暖かい液体の様なものが京子の手に着く…
京子「えっ…?血…?」
京子の手には赤黒い千鶴の血が着いていた。
京子「大変!早く病院にいかなきゃ!」
千鶴「大…丈夫だ…も…う俺は…死ぬ…んだ…か…ら
じゃ…あな…京子…今ま…で…楽し…かっ…たよ…」
千鶴は永遠の眠りについた…
京子「まって!あたしも千鶴と一緒にいた時間が楽しかったよ?だからお願い目を開けて…」
そう言うと京子は静かに千鶴の口に優しくキスをした…
京子「ありがとう…千鶴…あたしも千鶴の事が大好き…」
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