第三章 魔王爆誕

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聖・ナグルニカ魔術学園 光輝はフローラに見送られ、学園の校舎内に足を踏み入れていた。 「ひっろいなーおい」 光輝は素直な感想を漏らしながら横五メートルはあるかという廊下のど真ん中を歩いていた。 すると光輝の後方より声が聞こえる。 「ちょっとそこのあなた!」 耳障りな甲高い金切り声だ。 光輝はその声に不快感を覚えながらも振り返る。 肩までの長さの金髪。 ほっそりとした体型…小さいな…いや、何でもない。 そして整ってはいるが少しキツイ青い眼をしている。 「何かようか?」 「何かようかじゃありません!もうすぐ授業が始ま「俺は今日編入して来たんだが、職員室はどこだ?」 言葉を被せられたからか教師と思われる女性は怒りのオーラを発している。 「どこだ?じゃありません!言葉遣いを「やかましい。案内しろ」 どこまでも傍若無人な光輝である。 怒り浸透の女性は仕方なく黙って校長室に向かう。 校長室の前に着いた女性は光輝を軽く睨むと口を開く。 「校長の前でそんな口は叩かないように…いい!」 しかし光輝はしれっとした様子で「ま、態度しだいだな」と言葉を返す。 女性は一縷の不安を拭い切れないまま校長室の扉を軽く叩く。 「アリエル・クロスです。編入生を連れて来ました」 「ありがとうアリエル。では貴女は下がって仕事に戻って下さい」 女性、アリエルが扉越しに校長と思われる人物に声をかけると、中からはとてもふわりとした柔らかいような声が聞こえてきた。
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