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あたしと真くんが出会ったのは一年前。
あたしは比較的先輩や男子とノリが合うらしく、男子集団とよく遊んだりしてた。
真くんと出会ったのも、男友達を通じてだった。
-…1年前
「ったくー…あの馬鹿おっそい!」
あたしは男友達の空の遅刻にイラつきながら携帯をいじってた。
「あっいたっワリーワリー!」
あたしの姿を見つけた空が謝りながら駆け寄って来る。
「遅いっての!……ねぇ、この人誰?」
空に文句を畳み掛けようとしたら隣に見知らぬ男子が居たから、つい文句を言うのを忘れて聞いてみる。
「あぁ。俺のダチの真一。
んでコイツがあき。」
空がお互いを軽く紹介する。
「初めまして。俺、蓼谷真一(たでや しんいち)。」
蓼谷くんが改めて自己紹介してくれる。
あたしも慌てて自己紹介し返す。
「初めまして。あたし、神無月瑛香(かんなづき あきか)。よろしく。」
初対面とか全然気にしないあたし達は初っ端から意気投合して三人で遊ぶ。
空をいじるってところで蓼谷くんとタッグを組んだり、昔から知り合いみたいな感覚に包まれてた。
でも、その日アド聞き忘れて、その日以降暫く、あたしは蓼谷くんに会わなかった。
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