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「ってか、この森広すぎるだろ!地図がないと迷うに決まってんじゃん」
この“帰れずの森”はその広さと複雑さによってAランク以上になっている
「ん?これは何だ?」
地図には森の中心と思われる場所に湖が表示されているが、そこには魔物とは違った反応が8つあった
「えっと、この反応は…おお!人じゃないか」
地図の反応の原因を調べるとどうやら人らしい
「この世界に来て始めての人だな、…あれ?」
俺はその反応があった場所に向け歩き始めようとしたが、魔物を表す反応が周りを囲むように存在することに気づいた
この森の魔物は比較的弱い部類に入っているが、その数が以上だった
普通10~20匹位だが、囲んでいる魔物は60匹いた
「さすがに8人じゃ危ないかな?」
魔物の種類を調べると、虫みたいな魔物が35匹、鳥みたいな魔物が20匹、更には龍のような魔物が5匹、ゆっくりだが確実に人の反応がある場所に近づいている
「てか、何で龍がいるんだ?」
この“帰れずの森”には龍の住めるような場所は無く、普通の龍は近くには生息していても森の中迄入って来るのは稀らしい
「この神から貰った知識が間違ってるはずもないしなぁ」
今尚、近づいている反応を見ながら湖に向かって走り始めた
“帰れずの森”-湖-
湖の近くには馬車が停まっていた
青年1「親方、今日は大成功でしたね」
親方「だな、新入りのおかげで大量だな」
親方と呼ばれた大男の前には大量の魔物の卵があった
新入り「いえいえ、皆さんのおかげですよ」
新入りと呼ばれた者は気味の悪い仮面を着けていた
仮面「……ボソボソ(貴方達には壊滅してもらいますがね…)」
親方「ん?新入り何か言ったか?」
仮面「いえ、なにも…」
青年2「親方ー!大変です!!」
親方「どうしたんだ?」
青年2「ま、魔物の群れに囲まれています!その数40以上!!」
親方「なに!種類は解るか?」
青年3「デビルワーム、キラーバード…そ、それにエンシェントドラゴンです!!」
親方「エ、エンシェントドラゴンだと!?全員この森から逃げるぞ!」
青年達「「了解!!」」
仮面「それは困りますねぇ…」
親方「新入り、それはどういう意味だ?」
仮面「どういう意味も言葉のままです、貴方達にはここで壊滅してもらいますよ…盗賊団の皆さん」
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