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突然､電話が鳴った｡
｢あ､義人くん電話出て｣
｢はい｣
遠藤は受話器を取った｡相手は女性だった｡
｢あの･･･緑川探偵事務所ですか？｣
｢そうです｡ご依頼ですか？｣
｢え､えぇ｣
｢でしたら､事務所の方に来ていただけないでしょうか？依頼内容の確認や､手続きがありますので。希望日時等は…｣
｢えっと、今日の午後三時に伺います｣
｢わかりました｡お待ちしております｣
受話器を切ると､由美が言った｡
｢誰？｣
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