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「父さんあの子の親知ってるのか?」
俺は何気なく疑問を投げつけた。
「話したこと無かったかい?この辺りの地主さんの御子息であの春樹坊ちゃんは将来跡を継ぐ大事な子だょ…華燐と同じ年だ。編入先で会ったら仲良くするんだよ?」
大きな手のひらを俺の頭に乗せワシャワシャと撫でながら言う。
「分かってるよ!!でも何か女の子ッポイよな…」
「ハハッ躾がお行儀良いからね…時にあの一族は女系家系で春樹坊ちゃんは待望の男の子だょ」
「その割には余り…日焼けしてなくてモヤシみたいだι」
「こらっ!!華燐…滅多な事を言うもんじゃない!!…この村に住むなら良く覚えておいた方が良いぞ?」
さっきとは違い頭を軽く小突かれて慌てて叩かれた箇所を撫でた。
「痛っ殴るなょι分かってるよ…」
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