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ばあちゃんがいる時は大概、お庭の花や木の作業をしてるのですぐ解ります。
頭に白いタオルをほっかむりしてしゃがんでいる小さい人がいたら、それはうちのばあちゃんです(笑)
「あらなっちゃんお帰り~!!かばん重かろうになえ!」
そういってニコニコしながら迎えてくれるばあちゃんの笑顔が大好きでした。
小学生だった私は帰るのが早く、まだばあちゃんが庭で作業してることが多かったため、
ばあちゃんが家に居るか居ないかはこのやり取りがあるかないかによって、ほぼ判断していた気がします。
といっても
うちはみんな“鍵っ子”だった為、うちに入れなくて困るということは
『持ってくるの忘れた』などのヘマをしない限りありませんでした。
「なっちゃんもうちょっとでばあちゃん作業終わるけんな。あちかったやろう?うちん中涼しくしとるけん、はよ入っときんさい。」
「うん。ばあちゃんも暑いから熱中症ならんようにね。」
そう言って玄関を開けると、大概“寒さ”が押し寄せてきます。
ふとクーラーの設定温度を見ると
そこには“17度”という
おびただしい数値をばあちゃんは叩き出していました。
そして網戸。(笑)
「ばあちゃんいい加減にしよえ!いっつもいっつもこんなに低く設定してからに!!そして網戸って…冷気台無しやんか!ちっとは電気代考えよって!」
若干7才にして電気代を気にしていた私は、それを見ると度々ばあちゃんに
“罵声”を浴びせてました。(笑)
でも、今でも言ってることは正論だと思っています。
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