†売られたケンカは、買ってやる。†

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「え…わかんねえ。そんな、たいそうな知り合いいないし。」 魔術師には、大きく分けて3タイプある。 一つ目、政府の防衛機関に所属する魔術師。 二つ目、お金持ちのお抱え魔術師。 三つ目、個人で依頼であらゆる闇の仕事を引き受ける… 自営魔術師。 「自営タイプかな?依頼者が、お前に倒された八つ当たりに雇ったのかも。」 「依頼料って…相当な額だろ?そんな金持ちとケンカした事ないよ。」 「とりあえず、出口を探そう。ループの魔術だ。来た道を引き返しても…出口には着かない。」 「…この部屋とか、入ってみる?」 「鍵かかってないか?」 「うん。…でも、コレなら…大丈夫、そう。」 俺は、ポケットから針金を二本取り出すと… 鍵穴に差し込んだ。 「…よいしょ…っと。」 カチャリと音がして、錠前がはずれる。 「…お前、そんなの何処で覚えたんだよ?」 「立派な特技だろ?」 俺が、ニッと微笑むと… …シロはため息をついた。 俺は、シロの肩をポンポンと二回叩くと… 俺達は、部屋の中に入っていった。
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