「倉庫書のルール」

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こちらに戻って来た薔薇男。 「どんなもんだ」 ・・・・・・・・・。 この金髪チャラ薔薇保留男は森川 鍵(もりかわ けん)。 僕の親友であり幼なじみ。学校では“グレてもかっこいい男子ナンバー1”に君臨している。 そのSっぽいオーラからMな女子に人気が高い。 後先考えず行動するタイプだ。 「すご~い鍵君」 「栞、褒めちゃだめだ」 そもそも僕達がなぜ冬の間に図書館に来ているかと言うと、 それは冬休みの前日、先生に成り立てで多少暑苦しい所のある僕達(ちなみに僕と栞と鍵は同じA組だ)の担任の先生が言ったことが原因だ。 「お前ら読者感想文書いてこい」 当然ブーイングの嵐だ。 まるで国会だ。 ヤジの嵐だ。
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