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山『俺になにかされるかもしれないよ?』 『どうぞ。殴るなり蹴るなり好きにしてください。でもわたしはやられた分やり返します』 山『水瀬って変な奴だね』 『そうですか?あ先輩、歯くいしばったほうがいいですよ』 山『え、』 〝パーン″と力いっぱい先輩の頬を叩く 叩かれた先輩はもちろん回りの先輩方も目を見開く もちろん高瀬くんも本山先輩も 『先輩、大丈夫ですか?口の中切れませんでした?』 山『え、あ、うん…』 『謝りませんよ?これは昨日のお返しです』 山『……』 『で、妹さんのお話しを勝手に聞いてしまったのでこれで昨日の倍返しです』 山『………ぷっ…ははっ』 先輩は心底おかしそうにお腹を抱えて笑う 山『や、ゴメン…お前ってホント変なやつ…ははっ』 この人はいつまで笑っているつもりなんだろうか 先輩でも人として少し失礼だと思う 『水瀬』 ついさっきまでお腹を抱えて笑っていた先輩から真剣そうな声が発せられる 『はい?』
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