正しい友情論

03

わたしは今、野球グランドにいる

『今日からマネージャーをやらせてもらいます水瀬佳娜です』

マネジをやるためにみんなと顔を合わせるためだ

監『お前が放送の水瀬か』

『あ、すみませんお騒がせしました…』

監『いや、おもしろいもんを聞かせてもらった』

安心した
なかなか良さそうな監督さんだ

『あ、わたしみなさんに1つカミングアントします』

『『？』』

『わたし前の学校でイジメられてました』

『『！！！？』』

『ですが同情とかはしないでください。あと気に入らないこととかありましたらはっきり言ってください。手を出してきても構いませんが倍返しします』

一句一句を噛まずに言い切る

山『はーい、現に俺倍返しされましたー』

と、山ノ井先輩が赤くなった頬を見せる

『『・・・・』』

『みなさんこれからよろしくお願いします』

パチパチと拍手の音が聞こえてくる

監『気に入ったぜ！佳娜』

『え…名前…』

監『なんだイヤか？』

『そんなことは！嬉しいです…！！』

監『どんどん仕事回すからな！』

『はい！！』

頼りにしてもらえるのはやはり嬉しいことだ