序章 怯える小鳥は逃げ惑う

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『お前だけでも生き延びろ!!』 それが私にとって、お父様の最後の記憶となってしまった。 お母様とお姉様達、そして弟ともこの日を境に再び会う事はなかった。 革命が起きたあの日以来、私は今までの暮らしから一気に地獄に転落した様な生活が始まった。 パンすら食べられない日々もあり、飢えと寒さで死んでしまいそうな苦しみが続く。
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