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卒業後 二人は別の道を それぞれが歩んだ。 そして 10年近くが経過した今‥ 二人は全く偶然に 高知から遠く離れたここ東京のとある一軒家で‥ 再会したのであった。 ハ「‥‥‥‥‥‥‥」 リ「‥‥‥‥‥‥‥」 互いに顔を見据えたまま 長い沈黙の時間が流れた‥ ‥その時 カツン‥カツン‥カツン‥ ハイヒールの音が 事務所内に響き渡った。 事務所中央にある 場違いな螺旋階段‥ その螺旋階段を 上の階から‥ハイヒールに包まれた形の良い スラリと伸びた2本の足が、降りてくる。 やがて シルクグレーの タイトスーツに身を包んだ美熟女が現れた。 スラリと伸びた四肢‥ 唯一の欠点は 極度の ヒンヌーだけだ。 彼女の名は‥ 元締めアンディ‥ 裏の世界の何割かを仕切る 実力者だ‥ しかし この日のアンディは不機嫌だった。 その理由はいつも同じだ。 また今日も パチで大負けこいたからだ。 ハニーとリンリンは 同時に長い溜め息をついた。 ‥またかよアンディ 二人には 十分理由がわかっていた‥ そして そんな日のアンディは あからさまに いつも自分の負け分を ギャラからピンハネしようとするのだった。
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