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「だーかーらー!!散歩に出かけようとした土方さんの前に女の子が落ちてきて、間者だと疑っている土方さんと気を失った女の子を庇ってる総司が喧嘩してて、どうしようもないんだよ。近藤さんが見かねて一君を連れてこいって。」
落ち着いている一と、やや子供らしさの残る平助が同い年にはどうしても見えなかった。
「俺も今の話を聞くだけだと諜報中に誤って落ちた間者にしか聞こえないのだが。」
一は土方の部屋に進みながら平助に答えた。
「僕も最初はそう思ったんだけど…なんか異人みたいだし。」
「異人?」
また厄介なと思い眉にしわをよせた一。
「なんかさー見たことない服装なんだよねー。」
新撰組の思想では異人…つまり外国人は忌み嫌うものであり、日本から追い出すべき人たちであった。
そんな話をしていると土方の部屋の前に着いた。
どうやら未だに言い争っているらしく、土方と総司が大声で話している内容が部屋の外まで漏れている。
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