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電気の塊は目がぼやけててもわかる程に光り、音をたてていた。
「何なんだよそれは・・・」
思っていた疑問を目の前の男:差々虎龍土に訪ねる。
「んっ?やはり貴様“入学組”か?」
「(入学組・・・クラスの男子が言っていたな)」
「ふっ、良かろう」
龍土は鼻で笑い、悟ったかの用に話し出す。
「愚かなお前を我が裁いてやろう」
龍土は真ん中に溜めていた電気を右手で掴んだ。
右手は電球のごとく輝いていた。
「なにも知らずここに入ったようだな・・・この学園に入学した事を恨め!!」
「なぁ!(ヤバい!逃げないと!)」
だが貴己はびびって動く力が出なかった。
「案ずるな、気がついた時にはベットの上だろうよ!!」
勢いよく走りだし貴己との距離を積める龍土。
「ではな、入学生」
龍土は大きな拳を振り下ろした。
「くそ!」
悔しがる事した出来なかった。
鳴り響く爆発音。
確実に死を思わせた。
「(・・・きっと死んだ。だが痛くない。目を開けたら天国ってことか?)」
だか貴己がそっと目を開けると
そこには見覚えのある茶髪が広がっていた。
「!」
「・・・・・大丈夫?」
「秋村さん!?」
紅葉はあの大柄な龍土のパンチを華奢な手で真っ向から止めてみせている。
電球のように光っていた拳は元に戻っている。
「ふっ!」
龍土はまた鼻で笑った。
「風(エアロ)か・・・」
「止しなさい雷装(ボルトアーマー)!」
「え~とお知り合い?」
場に1人残された気分の貴己であった。
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