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「(一応・・・会話は成立したのか・・・)」
少しの安堵を感じつつ、これ以上話す議題も思い付かないので前に振り戻る。
「おいおい大丈夫かよ。あいつ」
近くでヒソヒソと他の生徒2人の会話が聞こえる。
「だってあの女、学年主席の“風(エアロ)”だよな?」
生徒2人は貴己と紅葉を交互に見ながら話しあっている。
「(学年主席?エアロ?何かのゲームの話しか?でもこっち見てるし、女って事は秋村の事か?)」
「あぁ、間違いない
アイツ死ぬんじゃね?」
「(アイツ?俺のこと?)」
「ほっとこうぜ、アイツも“上位組”か“入学組”かのどっちかわからないが深く関わらない方がいいな」
「そうだな」
生徒二人は自分の席に向かう。
「・・・・・・」
詳しい話を聞こうと立ち上がるがここでHRを知らせるチャイムか鳴った。
担任であろう教員が入って来た。
「みんな席に座れ」
貴己はやむを得ず席に座った。
「(秋村は学年主席だったのか)」
「・・・・・・」
「(まぁ、頭は良さそうだな)」
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