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「それではHRを始める」
教員は若くて綺麗、スタイル抜群の女の人で少しばかり強面の顔だった。
引き締まった臀部にこぼれ落ちそうなほど豊満な胸に貴己含め教室中の男子が鼻の下を伸ばしていた。
「ではこれからの予定を話す」
各席に厚めのプリントが配られる。
「この後の入学式が終わった後に各自寮に行き、自分の部屋の確認。
部屋割りはこちらが決めた
荷物も部屋に置いてある」
自分の自己紹介もせず書類に書いてある事をすらすら読んでいく先生。
「部屋は1部屋2人だ
相手が気に食わなかった場合は私に報告しろ」
「(ルームメイトかぁ~誰だろうなぁ)」
そんなこんなで話はすらすらと流れていった。
「夕食が終わった後、部屋に戻り各自自由時間だ、消灯は10時だ、忘れるな」
やっと話しも終わりころ。
「あと能力書は一週間以内にだせ」
「(のうりょくしょ?)」
貴己はこれまでの人生で聞いたことのない単語を耳にする。
「今言った事が解らなかった者は書類の32ページを見ておけ、わかったな」
教員は1呼吸入れると
「それがこの学園での生き方だ。心して読めよ」
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