『はじまりはじまり』

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場に緊迫感が漂う。 数人の生徒は怯え身体を震わせ、それ以外は唾を飲み緊張しているかのようである。 「(なんだ?なんだ?この雰囲気掴めてないの俺だけ?)」 振り返って紅葉の様子を見るが紅葉はいたって冷静だ。 「(秋村は知ってるのかな?)」 HRが終わり男子寮に向かう途中の連絡通路。 「(結局秋村にしか話しかけれなかった・・・)」 貴己は寮に行く途中に書類の32ページを確認した。 そこにはこう書いてあった。 “何も知らずにこの学園に足を踏み入れたバカ共よ 良く見ておけ。 この学園は弱肉強食の世界だ。 ここでは強い者だけ勝つ。 君達にはこの学園で通常の授業に加え、魔法と錬金術について勉強してもらう。 君達には最初に火、風、雷、土、氷、水の内から1つ属性を選択してもらう。 それが君達の能力になる。 君達には2年になるまでに次に取りたい属性に関する授業で点を取る。 それが君達の次の能力だ。 能力にはスロットが3つ有り、1年に取った能力は一番最初のスロットに入る。 2年になって新しい能力と錬金するのも有りだろう。 それらの事を踏まえ、どれほどまでに魔法を使いこなせたかが君達の内申点・・・・つまり“単位”だ。 詳しくしりたければ、図書室またはクラスメイトに聞け。 以上、心得ておけ。” 「・・・・・・・・はぁ?」
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