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「よし、図書室に向かおう」
苦労して登った階段を降りる。
貴己の努力虚しく此処にはエレベーターがあるのを貴己は後で知ることになる。
「・・・・・」
暫くの間本館の2階を探索していると図書室らしき場所があった。
「・・・・・・」
こんな光景見たことがなかった。
そこは静かな図書室と言うより行列のできる料理店と言ってもいいぐらいに図書室に行列が出来ていた。
「おい!押すなよ!」
「きゃ!足を踏んだの誰?」
「お前、どけよ!」
生徒達の声罵声が飛び交う。
「(まさかだと思うがこの人達も何も知らずに此処に来た生徒?
しかし図書室に列をつくる程居るとは。)」
外に居るだけでも10人ほど居た。
行列というより生徒1人1人が我先にと言わんばかりに入口に向かっている為、入口が混雑しているといった状況だ。
「(そりゃびっくりするよな。
あんなこと言われたら
能力、錬金術、魔法とか言われてもさっぱり解らない。)」
「おい、どけよ!」
「押すなよ!」
それでも声が静まる気配はなかった。
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