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敦〈………〉珠〈やっと出てきたか。ラッパッパ部長………〉敦〈お前は確か卒業式翌日に私に宣誓布告してきたやつか……〉珠〈ああ、松井珠理奈だ〉敦子が言うように珠理奈は去年の卒業式翌日にいきなり敦子に殴りかかってきたことがあった。だが敦子はなんなく片手でとめたのだ。それが宣誓布告のことだった。珠〈前田。部長の椅子は私がもらうよ!〉敦〈随分焦ってるみたいだな……〉珠〈ふ。それは勘違いだ!! ウォー!!〉珠理奈は敦子に殴りかかった。 〈ガシ!〉横〈……言うたやろ?部長には手出させへんよ〉珠理奈のパンチは副部長の横山にとめられた。敦子はそれをわかっていたかのように笑みを浮かべる。珠〈………そんなにやられたいか…だったら! お前から潰してやる!!〉珠理奈は今までのよりも早いパンチを繰り出した。〈ひゅっ!!〉だが横山の姿がない。珠理奈が後ろを振り向くと前にいた横山が後ろにいたのだ。珠〈な!?……く!……おりゃー!〉珠理奈は勢いよく回しげりをした。が、とめられる。そして勢いよく横山は珠理奈の懐にはいり顎にアッパーを食らわした。珠〈ぐは!〉珠理奈は後ろにふっとんだ。珠〈く、くそ!ふざけんじゃねー!〉珠理奈は再びパンチを出す。〈ガシ!〉珠理奈のパンチは横山の回しげりによって跳ね返された。横〈そんな急ぐのはやめや。それにうちの部長に挑みたいんなら……〉副部長の横山がそういうと周りにいた四天王は横山の後ろに並んだ。横〈まずはこの四天王を倒すことだな……〉四天王は笑みを浮かべていた。横〈それ終わったら次はまた副部長の私が相手になってやるわ〉横山はそう言い切った。珠〈ふ………そうしよう。まずはお前ら四天王を倒して部長のこわばる顔をゆっくりと拝めさせてもらうとしよう。〉珠理奈はそう言い切り静かに部室をでていった。すると階段を降りている珠理奈の前に人影が現れた。珠理奈はニコっとした。そいつの正体は………
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