第1章

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【♪♪♪】 携帯のアラームが室内に鳴り響く。 わかってる、わかってるけど起きられない。 季節は夏真っ盛り。 昨日も熱帯夜で、2時まで意識があったのだ。 「起きて、茜」 肩を叩かれているのは分かってるんだけど。 もう、ここ一週間寝不足なんだって。 「茜!おーい起きろ!!」 もう少し、もう少しでいいから。 「早く起きないと、襲うぞ」 耳元で低く囁かれた一言に、一気に覚醒する。 「なっ////!?」 飛び起きた私の目の前には。 「なんでここに千夏が居るの!?」 さらっと侵入してますが、ここ私の部屋なんですけど! 私パジャマなんですけど!! 「茜が起きないっておばさんが言うから、起こしに来た……おはよう、茜」 「……おはよぅ」 可愛く笑ってごまかすな! さっきとんでも無いこと言わなかったっけ!? 千夏のセリフと笑顔のギャップにドキドキしてしまい赤面する私。 恥ずかしくて顔が見れない。 「茜、今日学校休むの?」 「え?」 千夏の声に弾かれ、顔を上げると目の前に携帯のディスプレイが。 [7/22WED 7:41] 「嘘ー―ーッ!?」 遅刻する!!
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