戸惑い

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「失礼します」 扉が開かれ入ってきたのは薄い青色の髪をした落ち着いた雰囲気のある人だった。 その後からライバルト先生も部屋に入ってくるとテーブルを挟んで僕と向かい合うように並んで座った。 「さて、セイス・シュピリオス、悪いんだがまずは俺の用件を済まさせてもらうぞ」 「えぇ、かまいません」 セイス・シュピリオス? どこかで聞いたことがあるな。 そんなことを考えているとライバルト先生は一枚の紙をテーブルを上に置いた。 「これは?」 「今回のお前に対するスカウトをしてきた部隊表だ」 「部隊表……」 テーブルの上に置かれた紙を見る。 「通常ならば部隊名がここにいくつか書かれていてお前に合った部隊を決めるんだが……」 そう、それは通常の話。 テーブルに置かれた紙は何度見ても何も書かれておらず真っ白だった。
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