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「…………」
「…………」
こういう空気は嫌いだ。
気まずくて会話が途切れるこの雰囲気。
「さて、次は私の本題に入らせていただきましょうか」
「え?」
ずっと黙っていたシュピリオス先輩?は真っ白な紙を取ると何かを書き始めた。
その瞬間、ライバルト先生は笑い始める。
「すまぬ、笑うのを我慢していたがやはり無理だ!シャンドルよ、運がよかったな問題児であったがゆえにお前はチャンスを掴んだのだ!!」
運がよかった?
チャンス?
よく意味が分からないけど何かあるのかな?
「えっと……どういう事ですか?」
「こういうことです」
そういってシュピリオス先輩は紙を僕の目の前に突き出した。
ち……近すぎて読めない。
紙を受け取ると顔から離して改めて読み直す。
第24騎士連隊はここにフェイ・シャンドルをスカウトする事を宣言する……か。
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