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「お、おい……」
「知っていますよ!毎日技の練習台にされる時に散々言われて……!」
「ちょっと待て、それはどう言うことだ?」
先生は僕の言葉に反応し真剣な表情になった。
それと相対するように先輩は不適な笑みを浮かべる。
「悔しいですか?」
悔しいか?
そう聞かれ僕はすぐにうなずくことができなかった。
僕は悔しいのか?
「ふふふ……。少し時間が必要みたいですね?1週間後にまた聞きに来ますのでその時、返事を聞かせてくださいね?」
そう言うと先輩は部屋を後にした。
「シャンドル、先ほどのはどういう事だ?」
「……」
「練習台されているというのは本当か?」
僕は何も言わなかった。
言ってしまえば今は楽になるかもしれない。
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