5655人が本棚に入れています
本棚に追加
/698ページ
振り返るとそこには長い栗色の髪の女性が立っていた。
目が合うと女性は風でなびく髪を押さえながら近づいてくる。
「あ……あの?」
女性は僕の前で立ち止まるとほほ笑み、頭を下げる。
「私の名前はセリア・リューベルクです。先程、職員室にいたら私達のリーダーが出てきた部屋からあなたが出てきたのを見かけてね?でもあなたの表情が暗かったのが気になったからついて来ちゃいました」
私達のリーダー……?
シュピリオス先輩と同じ部隊の人なのかな?
「もしかしてリーダーにスカウトされました?」
そう言うリューベルク先輩は何か期待をしているような様子だった。
スカウトは……されたよね。
「はい、一応スカウトは……されました」
まだ正式に入隊にはなっていないけどスカウトされたことには変わり無いよね。
最初のコメントを投稿しよう!