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そうか……。
「お互いに助け合う……」
そうつぶやくとリューベルク先輩はニコッと笑った。
「迷惑をかけてもその分仲間の力になれば……」
徐々に僕の中で何かがはまっていく感覚がした。
バラバラだったパズルが絵を成していく感じが……。
「ね?簡単ですよね?」
でもまだなにか決定的な何かが足りない。
僕は不安な表情をしていたのかな?
リューベルク先輩は僕の顔を覗き込んできた。
「まだ何か不安なのですか?」
不安……。
そうか、僕が不安に思っているのは
「僕は助けてもらっても誰かを助ける力が……」
そう、僕は弱い。
誰かを助けるとかじゃない。
僕は決定的に弱いんだ。
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