戸惑い

12/18
前へ
/698ページ
次へ
そうか……。 「お互いに助け合う……」 そうつぶやくとリューベルク先輩はニコッと笑った。 「迷惑をかけてもその分仲間の力になれば……」 徐々に僕の中で何かがはまっていく感覚がした。 バラバラだったパズルが絵を成していく感じが……。 「ね?簡単ですよね?」 でもまだなにか決定的な何かが足りない。 僕は不安な表情をしていたのかな? リューベルク先輩は僕の顔を覗き込んできた。 「まだ何か不安なのですか?」 不安……。 そうか、僕が不安に思っているのは 「僕は助けてもらっても誰かを助ける力が……」 そう、僕は弱い。 誰かを助けるとかじゃない。 僕は決定的に弱いんだ。
/698ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5655人が本棚に入れています
本棚に追加