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「全く……2人はフェイ達の所へゆけ。親御さんがお待ちだ」
ライバルト先生は俺たちに向かってそう言うとウェイス達を引きずって言った。
「いやや!ワイらもフェイに会いに行きたいんや!」
「そうだ!まだ1回も会えてないんだぞ!」
「ならん。結界にお前達の魔力を注いでからだ。自己責任だな」
ライバルト先生のその言葉に2人はガックリと項垂れなにも言わなくなった。
「俺達も行くか」
「……あぁ」
司会がなんか叫んでるみたいだがほとんど聞こえなかった。
ただ……『鬼だ……鬼が見えた……』と、震える声だけは何故か聞こえた。
場所は変わり観戦室。
「お疲れ様」
「なかなかだな」
「「「…………」」」
フェイとバルサスの労いの声。
だけど……
「親父たちはどうしたんだ?」
「さぁ?」
ザラードに耳打ちをして聞いてみるがわからんか……。
とりあえずこっちから話しかけてみるか?
「母さん!勝ったんだから約束の実験台にはならねぇからな!」
「あぁ」
「…………」
なんだ?この空気?
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