-地球国-

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学校の玄関から出て 上を見上げた。 そこに 空 と呼ばれるものは無く 冷たい金属製の【屋根】が鉛色に鈍く光っていた。 僕はその【屋根】の向こう側に在るであろう 宇宙-ソラ- に思いを馳せながら 帰路につく 【屋根】は太陽光を遮るように 地球国全体を包んでいる 常に同じ気温を維持する為とか 外からの攻撃からの防御の為とか いろんな理由でずっと昔に作らせたらしいが 僕は嫌いだ。 空 を遮る この【屋根】が 僕の名前の由来である 空 は とても綺麗だった。 写真でしか見たことないけど 僕の瞳と一緒で 澄んだ 青―――‥‥ .
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