No.04 成果

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  カウンセリング室 葵がカウンセリング室に着くと、カウンセリング室には予約が入っている事を告げるカードがぶら下がって居た。 葵はゆっくり扉を開ける。 「こんにちは」 か細い声でそう発する。 「いらっしゃい。待ってたわ」 葵自身が聞き取れるかどうかの声であったのだが、梨恵はそんな葵の声をしっかり受け取って居た。 彼女の笑顔はとても柔らかく、葵の不安や恐怖を忘れさせるには十分であるようだった。 当然のようにカウンセリング室は居心地が良く、葵の不安や恐怖も取り去ってくれるだろう。 そんな考えも浮かんで来た。 しかし、1週間経っても死への恐怖は薄れず、むしろ濃くなっていった。  
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