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中に入ると梨恵は零れた紅茶を拭いているところだった。
「ああ、ごめんね」
「どうしたんですか」
葵はおおよその事は分かっていたが、そう尋ねてしまった。
「あの子はプライドが高いの…」
葵はそれ以上尋ねず、そのまま片付けを手伝った。
「ありがとう手伝ってくれて」
「いえ、私の方こそいつも助けて頂いてますから」
梨恵は笑みを浮かべて再び礼を言った。
梨恵はお香を焚き、紅茶を淹れまたいつものようにカウンセリングが始まった。
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