No.06 規約

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  コンコンコン 規則的なリズムで三度カウンセリング室の扉をノックする。 「どうぞ」 そう応えが返ってくると同時に彪兎は扉を開けて中に入った。 「あら、この間の」 「こんにちは」 彪兎はゆっくりと扉を閉め、静かに鍵を下ろした。 「今日はどうしたの」 梨恵は読んでいた小説を置くと、立ち上がりお香を焚いた。 「座って…紅茶にミルクとお砂糖は」 彪兎は静かにソファーに腰を降ろして、テーブルに携帯電話を置いた。 「砂糖もミルクも要りません。どうせ手を付けませんから」 彪兎はそう応えてから、梨恵に座るように促した。  
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