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「凄いわね。アナタは何者なの」
「私はタダの傍観者です。アナタのような異常な人間を見るのが好きなんです」
「そうなの…嗚呼…ゲームオーバーか」
「ゲームオーバー?」
彪兎は不機嫌そうに眉をひそめた。本来ならばすべきは葵に自殺感情を抱かせる事だったのに、随分話が逸れてしまっている。
「そうゲーム。コレは私が異常で在るための存在意義や価値みたいなもの」
「…」
「だからアナタの頼みは聞けないわ」
「なっ!!」
「あなた自身が言ったでしょう。私はカウンセリングを通して徐々に不安を募らせるの」
彼女は諦めたように話し始めた。しかしながら、どこか楽しげですらある。
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