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その後彪兎は葵と共にカウンセリング室に向かった。
しかしながらカウンセリング室は閉まっていた。
カウンセリング室の存在は知っているモノの中に入った事も、もちろんカウンセラーも知らない彪兎…
カウンセラーを一目見ておきたかったのだ。
「おっ!!アヤトー」
カウンセリング室の前で立ち止まって居ると、反対側の通路から制服を着崩した金髪の青年が現れた。
「よっ菊池」
菊池(キクチ)と言う名の青年は彪兎に近付いて来ると彪兎の肩に腕を乗せてきた。
「アヤトなにしてんの、しかもサチコと」
彪兎は咄嗟に頭の中にあるスイッチを切り換えると、そのまま彪兎も菊池の肩に腕を掛けた。
「バーカ、コーコとはたまたまだって、俺は保健室に昼寝に行くところでカンケーねぇよ」
「なぁーんだ」
斜め後ろで葵はカウンセリング室の扉に張ってある紙を読んでいた。
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