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「んなめんどくせぇことするくらいならこんなバー閉めちまえばいいじゃねぇか!!」
余程面倒なのか語気を荒げて明らかな否定の意思を表している………
「はぁ~………ここの収入は無くなっちまうと痛てぇし、何かと情報も手に入る。………結果的に閉めるわけにはいかねぇ………だいたいてめぇがしようとしてんのは臭いもんに蓋してるだけじゃねぇか…………」
ジップはツルツルのスキンヘッドの頭をかきながら悪態をついた。
「クソッ!!…………探す………探しゃいいんだろ!?……………ボリスみてぇにケチ臭くねぇやつ連れてきてやらぁ!!」
もお既にやけくそのようだ………
そう言うと立ち上がり座っていた椅子を蹴飛ばしジップに背を向けてバーの出口に向かって歩き出した。
「そりゃ願ってもねぇことだぜ………散歩にでも行くのか?」
エルーは皮肉で言ったつもりだったがかえって逆効果だったようだ………
それによりさらに機嫌を悪くしたようでエルーは銃を取り出し天井に掲げた。
「性悪警官のとこで酒引っかけに行ってくる!!」
バンッッッ!!
天井に一発打ち込み銃声を置き土産にバー…………ベネツィア商会の事務所一階の酒場を後にした………
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