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妹が生まれた日の事は今でも鮮明に覚えている。
とは言っても、出産に立ち会ったというような訳ではない。
あの時の俺はまだ6歳だったから出産に立ち会わせるなど両親はしなかった。
妹が生まれた朝―
ピコ、ピコ、ピコ
「あっ、またやられた…」
俺は母の実家でスーパーマ○オをやっていた。しかもファ○リーコンピュータで、である。時代を感じる。
この日、俺の操るマ○オはいつも以上にやられやすかった。ク○ボーやカメにやられるという凡ミス…
ゲームを始める1時間ほど前に陣痛がきたと連絡があったため祖父母が病院に向かった。それを見ていた俺は子供ながらにとてもソワソワしていた。
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