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「え?あの あたしジュリアって言います」
キャバ嬢は驚いた様子で、そう言った。
「あ いや すまん」
源氏名だろうが、名前まで似ている。
俺は気を取り直し、隣に座るジュリアというキャバ嬢にタバコの火を着けてもらう。
死んだ幼馴染に似てるなんて話しても、微妙だよな。
それから、俺はジュリアを指名するようになり、結構仲良くなった。
だがある日 ジュリアが店を辞めて連絡を取らなくなる。
数ヵ月後。
新しい店に移ったジュリアから連絡がきて、俺とジュリアは久しぶりに会う事になった。
ジュリアが働く新しい店で。
ジュリアが俺に言った。
「ねえ中央さん SCMって知ってる?」
SCM?そんなもの知らないが
それにしても、久しぶりに会ったジュリア、痩せたな。
彼氏と別れて病んでいるのだろうか?
──アタルとマリア 終。
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