僕、ぴぴる♪

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ジャララララララーン♪ ジャラララ-ララジャラララ-…… それから30秒も経たない内にまた着信があった。 仕方なく俺はベットから起き上がり携帯を手に取る。 「非通知……?」 着信の相手は非通知で分からなかった。 怖かったのでもう一度シカトしてやろうかなと思ったが、前に一度、非通知設定で電話してきた友達の着信をシカトし続けて、後日泣かれたことがあったので俺はこの着信に出ることにした。 しかし、やはり情報化社会……情報の無い相手の着信に出るのは気が引ける。 俺は、俺の友達なら知っているであろう合言葉で着信に出ることにした。 ポチッ「――~レイラ!!」 『あ!やっと繋がっ……何!?』 (女の子!?) 電話を挟んでお互い面食らう図が出来上がってしまった。 俺は急速に自分の記憶をまさぐって、俺の携帯番号を知ってるであろう女子をピックアップする作業に移行する。 (母さん、姉ちゃん、マネージャー……後確か委員長も知ってたな…… でも――) 今電話の向こうで俺の奇声に驚いている彼女の声は、今まで聴いたことの無い人の声だった。
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