胸躍る新学期

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そんな会話をしている内に坂を登り切り、わたしたちは小さな石段を上って校舎へと辿り着いた。 クラス分けの紙が貼り出されている玄関ホールには、誰よりも先に自分のクラスを確認しようとする生徒たちでごった返していた。 「うひゃー。こりゃ見事な混雑っぷりだね」 わたしもクラスを確認しようとぴょこぴょこ跳ねてみるが、全く見えない。 「無駄な努力すんな。お前の身長じゃいくら跳ねても無理だ」 と、必死にジャンプするわたしにヤトが水を差してきた。 ひどい。確かに身長は他の人に比べてちょこっとだけ低いけど! 悔しくなったわたしはすぐさま跳ぶのを止めた。それからふん、と鼻を鳴らし、意地でもヤトより先にクラスを確認してやろうと生徒たちの群れに向かって行く。 が、その途中で、玄関ホールを通り過ぎようとしていた誰かとナイスなタイミングで衝突してしまった。
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