4人が本棚に入れています
本棚に追加
声が訴える。よく見ればしぐさだってその子のもの。
どれもこれも、大好きなあの子の仕草。
「君を、助ければいいの?」
その子は横に首を振る。
「ワタシを、アナタを、セカイを」
なんだか、ここに来る前より話が大きくなってる気がするけれど、なにかが始まってるから仕方ない。
「わかった」
世界なんてよくわからないけど、好きな子は護りたい。
俺は頑張る。
黒猫から鍵をもらうと、黒猫はまた一人で駆け出していく。
俺はその子と手を繋いだまま、黒猫の後を追った。
「大丈夫! 俺が助けるから」
最初のコメントを投稿しよう!