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アスファルトから立ち昇る陽炎は異様な群楼を映し出し、人々から力を奪い去っていく。そんな中にあって堂化士郎の上着も脱がない、汗もかかない、颯爽とした姿にはどこか夏に時折吹く涼しい風のようなある種のさわやかさがあった。
……まあ、どこか異様でもあったのだが。……
彼のもとにいればエアコンはいらない。そんな人間清涼機のような、彼はそんな人間で……えっ!? よくわからない? 喩えが意味不明? それならそれでヨロシイ!
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