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「…洋介、遅いよっ!」
「ハァハァ…ま、待ってよ! 仁菜が早すぎるんだよ」
「男でしょ? 頑張って!」
「はぁ…。こう言うときだけ男を使うなんて…」
「…何か?」
「う、ううん! 何でもありません…」
私たちは、子供のころから仲が良かった。
どこに行くにも、いつも一緒…それが当然だったんだ。
だから、隣で笑って隣で泣いて…そんなことは、いつものことだ。
「…あっ! 洋介、見えたよ!」
「あ…!」
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