―それぞれの変化―

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「…多分、柚菜たちが席取ってくれてると思うんだけど…」 「仁菜っち!」 「あ、柚菜!」 仁菜の名を呼び、笑顔で走ってくるのはの後輩の橋本柚菜。 彼女は中学3年生で、今年は最後の文化祭だから伴奏者をやることになったらしい。 指揮者は彼氏の内田涼太。 「仁菜っち、元気だった?」 「うん、柚菜は?」 「あたしはこの通り、元気だったよ」 柚菜は後輩だけど、仁菜に敬語を使ったことが無い。 でも、仁菜はそのノリがなんだか心地よかったのだ。
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