儚い夢、散るは僕

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 諦めたはずなのに。  諦めると決めたはずなのに。  どうしてこんなに『生』にすがりたいんだろう。  生きて夢を現実にしたい。  諦めきれれば、どんなに楽だっただろうか。  いっそのこと、この身体に巻き付いている管を全て外し、この口に当てられている酸素マスクを投げ捨て、規則的な電子音を流す機械を打ち壊したい。  そして、終わらせたい。
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