第2章 俺と暗闇の少女

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歌声の正体はリア王女だった 「聞いた事のある歌が聞こえたから来て見たんだ、隣いいかい?」 「あ、どうぞ」 そう言うと横に置いてあった杖を膝の上に移動させたので、そこに腰を降ろした 「今日は夜空は綺麗ですか?」 「ああ、満天の星空だよ、月も満月だ」 「やっぱりですか?空気が澄んでますからそんな気がしてたんですよ」 と柔らかく微笑むリア 「あ、そういえばさっきの歌はこの国の皆が知っている古い歌なんですよ、でも皆歌の名前は知らないんですよ?変ですよね」 「へー、そうなんだ。そういえば王女は、、、」 「リアです、王女って呼ばれるのあまり好きじゃ無いんですよ」 「わかったよ」 そう言って煙草に火を付ける 「煙草はお体に悪いんですよ?」 わお、良く分かるな まあ、独特な匂いだしな この煙草 「あら?でもその煙草、、なんか良い匂いですね?」 「特別な煙草だからね、体に悪く無いんだ匂いだけ」 「、、、一本いいですか?」 え、、王女が吸うの? つかまだ子供じゃん と戸惑っていると リアが焦ったように手を振り 「あ、いえ、匂いが良いから良かったら欲しいなって、、、」 ああ、何だそう言う事 「はい」 煙草を一本渡すとわぁっと笑顔でそれを受け取るリア 「そういえばリーシャから聞いたんだけど、、目、急に見えなくなったんだって?」 今日、リーシャに聞いたんだが 何でも急に目が見えなくなったらしく 医者に見せるも原因不明らしい
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