第2章 俺と暗闇の少女

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俺の質問を受けた リアはポツリポツリと喋りだした 「いえ、実は急にではないんです。 約2年前くらいからでした最初は右目から見えづらくなったのが始まりでした、日にちが立つにつれて視力を失って行き、次には左も徐々に。最近では左足が動かしづらくなって来てるんです」 そう話すリアは 自分がこのままどうなるのか分からないのが怖いのか 心なしか震えていた なんとまあ極悪な原因不明の病気だな 徐々に体の自由を奪っていくなんて まるで《呪術》、、、、、 ん? 呪術? 「りあ、、ちょっと失礼」 と声をかけ俺はリアの顔を両手で挟み此方に向ける 「ふえ?え?ルークさん??あの、、、私、、、」 リアの瞼を指で開き眼球を見る 何も映さない濁った灰色の眼を見つめる そして見つけた 通常は分からないが俺には判る 呪われた装備を扱う事の出来る俺は なんていうか呪われたオーラ? 靄の様な物が肉眼で認識出来る 呪いの強さやその効果が見ただけで手に取る用に判るわけだ リアの眼にはなんていうか かなり特殊な呪いが施されていた 魂を徐々に削り何処か別の場所に移す呪いらしい 魂の減る具合により身体が不自由になって行くようだ そして最終的には死に至る さてどうするか、、、 今この場で呪を破り返す事も可能だが リアの削られた魂は二度と帰らない つまり視力は完全に失われるが命は助かる 魂を取り戻すのなら移した先から直接解呪しなければならないようだ しかし、手ががりが無い、、、
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